ゴミ箱2009/12/09 17:13

生ゴミを含めて生活上の廃棄物は、長いこと我が家のすぐ傍の道路脇の電柱にプラスチックの籠を吊り下げてご近所のごみ捨て場として使われてきました。勿論上には網をかぶせて歩行者用の道路ですから散らからないようにしてはいたのですが、カラス達の餌場として彼らの中に大きく広がり、カーカー仲間を呼ぶ声のうるさいこと。我が家のわんこも庭などで遊ばせているとつつかれるし,散乱したごみの整理も専ら我が家の仕事でした。 それが幸いなことに町内会で衛生上問題になり少し費用はかかりましたが鉄製の立派な網付きのゴミ箱を作ることになり我が家の横の道路から近い空き地の一角に置くことになりその設置作業が終わりました。 蓋つきですし大きさも適当でご近所同士この有難い処置に感謝いたしております。町内の皆さんのご協力があってこそ出来ることです。 こうしたことは金銭がが伴いますしなかなかご協力が得られず難しい場合もありますが、ちょっとしたことで快適な環境にすることが出来ました。私達は皆さまのご協力の賜物と喜んでおります。お陰でカラス達の姿も消えてしまいました。でも一言だけ言わせてもらえば、中には折角のこの立派な施設も最近のゴミ出しルールを全然無視して守らない方がおられますのでこれだけはどうしようもありません。何とかならないものでしょうかね。いちいち私共で監視している訳にも行きませんしね。

平山郁夫氏の死去2009/12/18 17:33

今月の月初めの2日、日本画家の平山郁夫氏が亡くなりました。 平山氏と言えばあの壮大な中国からローマに至るシルクロードを主な題材として描いた絵を思い出します。シルクロードを描き始めて40年、現地訪問回数が130回以上といいますから走破距離35万Kに及ぶそうです。東京芸大の学長も務め数々の要職を兼ね文化勲章も受章いたしております日本が世界に誇る偉大な画家でした。ラクダに載ったキャラバン隊ばかりでなく数多くの宗教画も残しております。 若いころ「自分は何を描きたいのか」という対照を決めかねて何とか自分だけの絵の世界を築こうと努力されました。結局日本画を基礎に仏教伝来という歴史的事実を題材にして行くことになります。彼の描いた大作の一つに奈良薬師寺の「大唐西域壁画」をかって法相宗大本山 薬師寺を訪れた際鑑賞したことがありますがその壮大さと1箇所に 数100回絵具を重ね合わせて表現されるという色の立体感に圧倒され大きな感動をさせられた思い出があります。実物ではありませんが美術の図書に載っておりました「広島昇変図」なども彼が体験した広島の原爆落下の様子を描いたものです。 本当に世界に誇る偉大な画家を亡くしました。残念な思いで一杯です。

お母さん2009/12/28 12:55

今日は、私の今年最後の病院診察の日です。 病院の待合室で診察の順番を待っておりました。すると若い母子が受診に入ってきました。することなしにその親子の仕草を眺めておりました。その若いお母さんは、小さい坊やをまるで私の大切な宝物よ、と言わんばかりに胸にしっかりと抱いて何やら話しかけているようです。 私のいる席からは少し離れておりましたので何を言っているのかは分かりませんでしたが兎に角一生県命胸に抱いた坊やに話しかけております。坊やは答えるように何か声を出しているようでした。その姿が実にほほえましく何時までも眺めておりました。そのうち若いお母さんが坊やの額にチュとキッスをし始めました。一度ならず何度もその可愛いほっぺとかおでこにするんですね。この仕草を見てこの親子から人間としての始まりである母親から生まれたこの可愛い坊やの将来の幸せを全くの赤の他人である私ですら願わざるを得ませんでした。人類は古来母親が子を産み育てて現代の様な人間社会が成り立っています。 この親子のほほえましい姿を見ていると男とは何なんだろうと思いたくなりました。やはり子供は母親の分身なんだと強く感じた次第です。